- 2009.11.17 火曜日
- 以前、 「不具合公開」というタイトルで、富士市のリフォーム現場での色の違いによる不具合を公開しました。
今回、そんな色に関する不具合が有りましたので、ご報告いたします。
前回は、
「色がイメージと違う」
という不具合でしたが、今回はもっとたちが悪い。
「サイディングの色落ち」
です。
このお宅は、7年前、まだ私が専務だった頃に建てさせていただいた、1Fが鉄骨、2・3Fが木造の、混構造の住宅です。
今はもう製造されていませんが、当時はまだまだ【12ミリの釘打ち】という窯業系サイディングが主流。
でも、【16ミリの金物止めサイディング】を使用しました。
敷地が狭く、防火地域でもあったため、
「外壁材にサイディング」
という選択でしたが、サイディングの最大の弱点であるコーキングの目地切れを嫌って、一ランク上の材料での施工をしました。
が、しかし…
近くを通りがかった際に、よく見ると、どうもサイディングが白く変色している様子。
最初光の加減かと思いましたが、雨がかかっていない部分や日陰の部分も変色があり、これはおかしい!とすぐにメーカーを呼んで調べさせました。
メーカーからの返答は、
『原因不明の白化現象で、製造時の塗料に何らかの不具合があったと思われます』
とのことでした。
サイディングのカタログをご覧になったことのある方は、タイル模様や塗り壁模様、大理石模様や板目模様、色んな柄があることに驚かれると思います。
この模様、実は巨大なインクジェットプリンターのような物で、印刷してあるんです。
だから簡単に色んな模様が安価に出来るんですね。
で、話を戻しますと、そのインクの不具合らしい。
このサイディングは10年の保証期間が付いている物を選んだので、即塗り替え決定。
もちろん、普段温厚な私でも、そういう時は鬼のようになりまして、
それこそ恥の「上塗り」にならないように、しっかりと工事をするように念を押すのは言うまでもございません。
足場代・養生代を含め、全てメーカー持ちで、お客様のご負担は勿論ゼロです。
こういう事があるから、やっぱり初期費用をあまりケチってはいけないですね。
で、早速足場がかかりました。
足場が付いたので、早速私もヘルメットをかぶって点検。
近くで見ると、雨掛かり・直射日光に無関係に退色しているのがよく分かります。
ついでに、屋根他一周総点検。
何せ足場が無料ですから。
お客様も、
「せっかく足場がかかったからこの際、ちょっと早いけど他の部分の塗装もしようか」
と、かえって喜んでいただいたりして…。
結果オーライですが、やっぱりメーカーも、そして勿論作り手である工務店も、いざ何か不具合が起こった時に、どう対応するのか、そこで真価が問われるものですね。
不具合、ど〜んと来いっ!
(ウソっ、不具合なんて無い方が良いに決まってますよね)
→バナナ&キノコダイエットはどうなった?…
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