- 2009.10.26 月曜日
- 日記だけどミニ建物探訪です。
本日はお寒うございます。
でも、昨日は風があったわりに暖かでしたので、以前から
「見たことがない」
と言っていた子供達に、お城を見せに行ってきました。
高速千円のメリットを生かして向かった先は掛川城。
今川義忠の重臣の朝比奈泰煕が築城したとされる城で、巧妙が辻の山内一豊が入った城としても有名です。
安静の大地震で倒壊し、永くそのままでしたが、平成6年に多くの寄付によって戦後初の木造で再建され、現在は日本の百名城の一つとなっています。
その天守へ…
「お〜っ、たっけぇ〜っ!」
と喜んでおります。
内部の構造材は、東北のヒバで造られており、なかなか立派なものです。
でも、ちょっと残念なのは、
上の写真の中央の大きな梁にアップしてみますと、
金物でがんじがらめ、しかも金物丸出し!
う〜ん、もうちょっと隠せないかしら…。
この部分は、梁と梁をつなぎ合わせる「継ぎ手(つぎて)」と呼ばれる部分ですが、先週末の「台持ち」よりも、遥かに高度な
「金輪(かなわ)」と呼ばれる継ぎ手です。
継ぎ手の中では最も高度な部類の継ぎ手で、かつ最も強度があるとされている継ぎ手です。
継ぎ手が続いたので、気合い入れて、ちょっと書いてみました。
梁と梁を合わせてから、ぐっ、と中央に寄せ、そこに出来る穴に栓を打ち込む仕口です。
写真でもこの栓が確認できますね。
継ぎ手だけでも良いんじゃないのかしら…
こんなに金物使わなくても良いんじゃないかな〜…
使うならもうちょっと隠す方法も…
などとついつい考えてしまいます。
ただ、現在の技術で作った欅の階段や手摺は、流石に制度抜群。
美しい納まりです。
(というかやや美しすぎ…?)
子供達は、
「お〜っ、こえ〜っ!」
と言いながら喜んでいましたが…。
私としては、約150年前に再建された掛川城御殿(国の重要文化財)の方が、やはり重みを感じて良かったです。
二条城の御殿のような豪華さは勿論ありませんが、光が入る側の鴨居の上をオープンにして、とっても開放的。
庭越しの天守も絶景です。
(小娘、入ってはならぬ!)
いまなら
「パティオのある家」
何て安直にネーミングされそうですが、こんな工夫は昔っからあったんです。
中庭に面するどの部屋も風が抜け、さりげない明るさが…。
雨水対策もバッチリ。
とても楽しかったです。
でも、お昼にウナギを食べ過ぎて…
→バナナ&キノコダイエットはどうなった?…
↑自然素材を扱う工務店のブログが集まってます【日本ブログ村】 - ミニ建物探訪 | comments (0) | trackbacks (0)
Comments