- 2009.10.22 木曜日
- 「長期優良住宅を考える」シリーズもいよいよ終盤。
本日は、
「長期優良住宅先導的モデル事業とは?」
です。
前回、長期優良住宅に関する今回の減税策などの政策については、
「今度ばかりは、政府の力の入れようが違います」と書きました。
その具体的な例として、阪神大震災を例にとって考えてみます。
ご存じの通り、阪神大震災では、6千名以上がお亡くなりになり、住宅被害は全半壊合わせて実に25万棟、被害総額10兆円とも言われます。
阪神大震災は、国が通常を超える特別の財政援助または助成を行う事を目的とした法律:激甚災害法にも指定されていますが、この時でさえ、融資で多少の支援があっただけでした。
それに対し、過去最大の住宅ローン減税を始め、様々な減税策のオンパレード…。
そしてさらに、国から個人に、200万円貰える超太っ腹の長期優良住宅があるのです。
それが今回ご紹介する
「長期優良住宅先導的モデル事業」
です。
そもそも、住宅の寿命を延ばそうと国が考えた際に、その長寿命の住宅の基準をどこに置くか?
それが一番難しい所でした。
ほとんど出来ないようなレベルまでハードルを上げてしまっては意味がないし、
逆に今までとほとんど変わらないようなレベルでは、諸外国に顔が立たない(最初は200年住宅とか言っちゃいましたし…)。
そこで、長期優良住宅の制度をスタートする前に、その基準を決める意味も含めて、全国に、
「これから行う長期優良住宅を先導するようなモデルを提案して下さ〜い」
と案をつのったんですね。
で、沢っ山応募された案の中から、具体的には600件を超す応募の中から、40件が採択されました。
この数字は、初回、つまり平成20年度の一回目の公募の数字です。
現在は、平成21年度の二回目の採択(都合四回目)の発表を来月に控えている状況です。
これは、あくまでも「事業」ですから、事業の実施年と予算が決まっています。
予定では、五年間の事業です。
なので、まだこれから計画開始という方には、後三年分のチャンスと言うことになると思います(政権交代によってどうなるか不透明な部分もありますが)。
で、この長期優良住宅先導的モデル事業に採択された住宅を建てると、国から200万円の補助金が貰えるわけですが、そうなると、メリットとデメリットについて書いた際に、純粋に建築費だけで見ると損か得か微妙だったこの長期優良住宅に、ぐっとお得感が出て来ますね。
お得感だけで家つくりを決め手は勿論行けないんですが、確かに200万円はデカイです。
では具体的に…
それは最終回へ。
→バナナ&キノコダイエットはどうなった?…
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