- 2009.06.09 火曜日
- 問題です!
【入母屋屋根が美しい日本のお城ですが、国宝指定されているお城は全部でいくつ?】
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正解は、
・兵庫の姫路城(別名白鷺城・世界文化遺産)
・長野の松本城
・滋賀の彦根城
・愛知の犬山城
の四つです。
と、私は今回犬山城に行って始めて知ったのですが。
先週のブログに書きましたが、勉強会で犬山に行ったため、二日目の勉強会が始まる僅かな時間を狙って、見学してきました。
ブログのためなら、6時前に起きて温泉につかり、7時には急いで朝食を食べて宿を抜け出すのも苦ではありません。
犬山城のウンチクは私が語らずともネットでは大量に情報が入手出来ますのでごく簡単に。
犬山城は鵜飼いやライン下りで有名な木曽川沿いの小高い丘の上の美しい天守閣が特徴。
どうでしょう、美しいですね〜。
その美しい天守閣を登って行くと…
おおぉ〜っ!
絶景哉、絶景哉!
上の写真の左側、木曽川に架かっている橋はライン大橋。
冒頭の木曽川越しの犬山城をアップするためだけに、この橋を渡り、ぐる〜っと木曽川の対岸を歩いてきたのでした。
それにしても…
この天守閣、怖すぎ…(汗)。
高所恐怖症というわけではありませんが、欄干が膝の上ほどしか無く、落下防止用のネットやガラスなどは一切無し。
しかも、足元の床は雨水を切るために、落下方向にかなりの勾配をとってありります。
高所恐怖症の人は絶対にやめた方が良いですよ。
ふわぁ〜と吸い込まれそうです。
さて、建築的な事を何も書いていないのでここで一つ。
その問題の床を見ると、釘が普通の釘ではないことが分かります。
(くぎの頭が丸くありません。見えませんが、釘自体の断面も四角です。)
これは「和釘」という、日本に昔から有る釘です。
一本一本鍛冶屋さんが鍛えて作るので、非常に強靭な鋼で、表面に酸化膜が出来ているので錆びにくいという特徴があります。
一般に使う釘は、大工が口に何本か入れてとんとんやって居るをの見かけますが、あれは早く釘を打つのと同時に、ツバで濡れているので、打った後にさび始めるのが早く、実は普通の釘はこの錆の根で引き抜きに対する抵抗を増します。
(勿論錆びすぎるとボロボロになってしまいますが)
対して和釘は、鍛冶屋が鍛えることで釘自体に凸凹があり、引き抜きに抵抗します。
神社仏閣では今でも使われる釘ですが、50年以上宮大工をしてきた大叔父が、和釘は節があっても真っ直ぐ打ち込める、とよく言っていました。
また、うる覚えですが、和釘も昔のものは、たたら技術というか玉鋼(たまはがね)の品質が現在より良く、ふるいお寺の解体などでは、日本刀用に古い和釘が取引されるというようなことも聞いたことがあります。
あと、構造的な感想としては、想像していたよりかなり柱が細かったです。
随分華奢だなと思いました。
(それでも八寸=24cm角ですが)
地震で崩れて改修されたせいなのか、早く建てるための工夫なのか、軽くするなどの意味があるのか、その辺は分かりませんでした。
でも、やっぱり立派です。
国宝なのに自由に写真が撮れるのも良いですよね。
近くに行った際には、また高い所がお好きな方は、是非どうぞ。
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