- 2009.04.28 火曜日
- 昨日・本日と富士市でシンプルモダンの家上棟です。
シンプルモダン…。
この言葉は、やっぱりあまりしっくり来ないですね。
なんかちょっと遅めに流行を追っているような気がしないでも…。
大工からもレッカ-屋からも、マクスさんの建物にしては珍しいね、と言われましたが、それは私が耐久性重視で屋根の勾配を早く(急に)して、軒を深く出す家、いわゆる、普通の、スタンダードの家が好きだから、自然とそういう家が多くなってしまうためです。
でも、お客様のたっての希望と有れば、耐久性を犠牲にしないようにしつつ、ご希望のデザインにもお応えするのが当然ですね。
シンプルモダンというと、ローコスト住宅に多いので、そちらを連想しがちですが、構造もしっかり、きっちり、がっちり…、基本です。
このお宅は大きいのもあって、二階の床の強度(水平剛性)がより求められ、写真のように、30cm毎に入る根太(ネダ)を使わずに、91cm毎の梁に直接28ミリの厚い合板を貼り付けるネダレス工法にしました。
毎年のように新しくなる建築基準法。
現在の基準では、昔からの技術よりも、金物や合板の強度が大きく優位になっており、構造計算をすると、こういった工法にならざるを得ないのが実情です。
よく言えば職人の匠の感、悪く言えば丼勘定だった木造住宅に、きちっとした基準を示すのが法の意義なので、標準化しやすい金物や合板が優遇されることは致し方ない面もあるのですが、このままでは日本の伝統工法が無くなるという悲鳴が上がってもいます。
長くなるのでそんなお話しはまた別の機会に。
そんな訳で、接合部はしっかりと金物で固定。
上の写真、鋭い方は、どうやってボルトを締める…?と気になりませんか?
言葉でご説明するのは難しいのですが、写真のように、一旦深く掘った片方の材に金物を埋め込み、材を組んだ後に金物を戻します。
こんな作業を続けながら…
一日でここまで。
大きな家ですが、結構進みました。
と、喜んでいたら突然の雨~!
でも、撤収して会社に戻る頃には雨もやんで…
富士山+新茶+虹!
さ、本日もいっちょ頑張ってきましょ!
↑自然素材を扱う工務店のブログが集まってます【日本ブログ村】 - 桧の家 住宅のお話し | comments (3) | trackbacks (0)
Comments
二重の虹は言われて今気が付きました(笑)。
そう言えば、忘れてました。
200年住宅のビデオ送りま~す。
虹のふもとに幸せが埋まってるそうですバイ。
剛床は強いけど、在来の根太工法を
選びたくなるね。
そよ風の現場を見てきたよ。
暖かくて、良かネ。