- 2009.01.22 木曜日
- 二日間ブログをお休みしましたが、東京で開催されたフォーラムに参加してきました。
今回のフォーラムは、建築のコンサルタントというか、ボランタリーチェーンというか、そんな組織では最大級の組織が主催するものでした。
マクスではそういった類の組織には属していないのですが、一般参加が可能で講演者がそうそうたるメンバーだったので参加して来ました。
さて、営業の話や会計の話に加え、一日目の最大の目玉は、建築家の安藤忠雄氏の講演。
以前のブログで、安藤氏の展覧会に行ったことを書きましたが、今回は、生の声が聞けると言うことで、とても楽しみにしていました。
で、どうだったかと言いますと…
いや〜、凄かったですよ、オーラが出てました。
やっぱり生は違います。
話もめちゃめちゃ面白い、兎に角凄い人ですね。
スケールが大きいというか、日本だけではとても収まらない人、そんな感じの方でした。
講演内容については、私のボキャブラリーでは到底書けないので割愛しますが、以前のブログにも書いた「住吉の長屋」についても話があったので、そのあたりを。
※知っている人には今更感のある話です。あくまで一般の方向けのお話です
以前書いた通り、実物模型を見るまでは、こんな家、暑いし・寒いし・濡れるし、とても住めたものじゃないじゃん、
と思っていたにもかかわらず、
実際に実物模型の中に立ったら、凄いっ!
って思ったんですね。
中庭が切り取る自分だけの空というか宇宙というか…。
でも、やっぱり暑い・寒いは事実。
ところが、暑い・寒いは、建築予算が無いからしょうがなくそうなったのであって、デザイン的・建築的な押しつけでも何でもなかったんです。
当時三十代だったお施主さんは、現在六十代。
「安藤さん、寒くてかなわんわ」
と仰るそうです。
それに対する安藤氏の答は
「ジムで体を鍛えぇ」
凄すぎです。
私には言えません(笑)。
安藤氏は、家を建てる者の心構えも説いておられました。
『世の中には、建築家や建設会社というと、エライ儲けている様なイメージが
あるけど、実際は全然そんなことはない。
でも、地震や火事から家族の命を守る、尊い職業なんです。
お医者さんは、命を守って尊敬され、高い収入を得ている。
私たちは、高い収入が得られなくても、施主さんの言いなりになる
のではなく、良いものを創る、命を守っている、という自負と責任感
を持って、仕事をして行こう。
不況だ、不景気だ、なんて言って人のせいにしちゃ駄目。
今の日本人、特に今の若いもんは全然働かなくなった。
もっと真剣に、本気で生きよう!』
圧倒的パワーでした。ハィ。
感化されやすい私は、すかさず販売コーナーで本を買い、サインして頂きました。
本当はアラーキー撮影の自伝(正面)にサインが欲しかったんですが、この本はすでにあるので、大学の講義のような内容の本にサインゲットです。
(これを機にお勉強しなくちゃ)
左が住吉の長屋の、右が光の協会のサインですね。
建てた物自体がサインになるなんて…かっくいいっ。
写真こそ有りませんが、握手して頂いているときの私の顔は、戦隊ヒーローショーの握手会の時の息子と同じ顔だったに違い有りません。
安藤氏が事業委員長を務める「海の森」プロジェクトにも、子供三人分、参加させて頂きました。 - 日記・育児 | comments (0) | trackbacks (0)
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