- 2008.11.07 金曜日
- RRRRR…(電話の音だと思って下さい)
「もしもし、お宅は坪いくらですか?」
実は、かなり良くある電話です。
「それだけ聞いてどうするんですか?」
と逆に聞きたいところですが、確かに一番聞きたい部分である事は分かります。
でも、断言しますが、
「坪二十うん万円〜」・「坪三十万円!」
とか言って、その値段で本当に建つ会社は、日本にはありませんので。
経費が別ってのが多いんですが、
外部の給排水電気が別だったり、
照明器具が別だったり、
ヒドイのになると基礎が別だったり…
そして良くあるのは、メーターモジュールの家なのに、尺モジュールの一坪(3.3平米)で計算して、見かけの坪単価を安く表示したり…
まぁ、そんな事を本日のブログで言いたいわけではないので、やめときましょう。
書きたいのは「積算」とは何か?
と言う事です。
住宅だろうがビルだろうが高速道路だろうが、
【使う材料+作る職人の手間賃】
が全てです(もちろん【+会社の利益】ですが)。
デザイン料とか申請費用とかも、いわば作るために必要不可欠な、それぞれの作業にあたる人間の労力に対する手間賃です。
これはもちろんリフォームでも同じです。
その積み重ねが、文字通り積算であって、
総工費であって、
坪で割れば坪単価なんだと思うのです。
例えばこの写真。
富士市で建築中の次世代パッシブソーラーそよ風搭載の家ですが、監督が持っているのは、下の写真の様に使うものです。
サッシの下に入れるのですが、万が一サッシのジョイント部で雨や結露した水が入っても、その水を壁の中に入れず、防水紙の外側に逃がす工夫です。
内側を見ると、
この様に、三次元的に立体成型されているので、ただ防水紙を挟む一般的な方法よりも、耐久性や万が一の漏水に対して信頼度・安心度が高いわけです。
スーパーカーが大衆車と同じ金額の訳はなく、
料亭の食事がコンビニ弁当と同じ訳はなく、
高級ホテルのサービスがビジネスホテルと同じ訳はなく、
何でもそうだと思いますが、値段とそれに見合う商品・サービスというものがあると思うのです。
最低の金額で、最高の商品・サービスを手に入れよう!
その気持ちは分からないではないですが、上記の様な完成すると見えない部分は、言葉は悪いですが素人には分からない部分。
でありながら耐久性を左右する部分。
またいつものようにダラダラ長くなりましたが、
【良い家=長持ちする家】
と定義した場合、
法律ギリギリの仕様ではなく、
ちょっと鉄筋を多く、
ちょっとコンクリートを多く、
ちょっと材料を良く、
ちょっと材料を耐久性の高いものに、
そしてちょっとした気配り・気遣いを重ねて一手間かける…
これらの積み重ねが、積算された総工費となるので、
それが「破格値で」なんて事は、やっぱりあり得ないのです。
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