- 2008.10.08 水曜日
- 家内の実家では、卒寿を過ぎたお婆ちゃんがおりまして、最近足腰が弱くなり、介護保険の要介護の認定を受けております。
毎週介護施設へ行ってサービスを受けるために外出をするのですが、敷地と道路面に高低差があり、階段がありまして、担当のケアマネージャー(介護支援専門員)さんより、階段に手すりを付けましょう、ということになりました。
マクスでは富士市・富士宮市・芝川町・富士川町・沼津市の介護保険住宅改修取扱事業所の登録を受けているため、その手すりの工事をすることになりました。
現在、介護保険の制度を利用すると、段差の解消や手すりの取付、トイレを和式から様式にするなど、お年寄りの住まいでの危険を解消する工事に際し、最高20万円(自治体によって上乗せアリ)の補助が出ます。
もちろん、介護認定を受けている必要がありまして、本人は一割負担です。
何故国が個人の私有財産に補助をするのか、とか
持ち家の人とそうでない人とで不公平、とか
財源云々…
の問題は別として、お年寄りを介護する家族としてはよい制度だと思います。
受領委任払いの登録をしてある事務所(マクスでももちろん登録済みです)に工事を依頼する場合、本人負担額、つまり一割+限度額(20万円)超過分のみを支払えば良い
(償還払いだと最初全額を支払い、数ヶ月後に補助金が還付される)
ので、負担も少なくなります。
ただ、この介護保険改修の書類は、年々煩雑化しており、工事業者にとってその作業負担は決して軽くないのも事実です。
上記は今回書いた書類の一部ですが、たとえ手すりを一つだけ取り付ける場合でも、その家の間取り、取付場所の詳細図等が必要になります。
しかもこの書類は、郵送での受付不可なので、
・ケアマネージャーさんと現地での打合せに訪問
・見積もり作成及び説明に訪問
・役所へ事前申請に
・工事完了後、書類を作って再度申請に
と、工事以外の仕事が多いのですね。
制度上、これらの工事以外の作業に対する対価は、書類作成代を含め、求めないことになっています。
手すりを一本取り付けて、利益が数千円だと、書類作成及び上記の作業で、まるっきり赤字なのがご理解頂けるのではないでしょうか。
もちろん、それはお客様が悪いわけではないので、手すり一本と言えど、喜んで工事させて頂いております。
特に、介護支援会社から信用を頂いている監督の宮川は、毎週数件のご依頼を頂き、もちろん大変有り難いことなのですが、見ていて可哀想なくらい書類仕事に追われています。
制度発足時は、この様な書類はもっとず〜っと簡単でした。
結局は、補助金制度の蜜に群がるいい加減な業者から消費者を守るため、この様に書類が煩雑化してしまったんでしょう。
姉歯大先生を含め、
楽して儲けよう、
騙して儲けよう、
そんな人間が居る限り、普通に生きている人々は馬鹿を見るしかない世の中なのでしょうか。
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Comments
暖かいコメント有り難うございます!
そですよね。
月並みですけど頑張ってやってれば良いこと有りますよね!
大阪遠征されるそうで…。
実はO先生から誘われたんですが、会議とお葬式とツアーが重なってしまいまして、どうしても参加出来ませんでした。
次の機会には是非是非、バイタリティーを分けて頂こうと思います。
書類ばかり多くて、ケアマネとの打ち合わせもあるし。
介護が必要な方はこれから増えます。
まじめに仕事をしている我々は今の姿勢を変えないで
進んで行きましょう。
必ず、良い方向に変わります。
静岡と博多から変わりますよ。キット!