- 2012.09.03 月曜日
- はぃ、9月に入りました。
暑さももうすぐ終わりです、張り切って参りましょう!
まずは、土曜日行われた、自然室温で暮らせる家「びおハウス」の構造見学会にご参加いただいた皆さま、会場を提供いただいたお施主様、誠に有り難うございました。
完成では分からない、
けど、
完成時よりもずっと大事な部分、よくお分かりいただけたことと思います。
是非完成見学会にもご参加いただき、どう変わったかをお楽しみ下さい。
さて、今回の構造見学会に際し、私が出した小さな新聞折り込み広告は、いつもと全然違うものにしてみました。
見学会と言えば、明るく楽しげな雰囲気を演出しなければいけないのに、くそ真面目で、少々、いや、かなり暗イかな…?
とも思ったのですが、震災後の家造りに真剣に取り組んでいる思いをお伝えしたく、次のようなメッセージを書かせていただきました。
3月11日、目を覆いたくなる惨劇が起こり、今も苦痛の日々が続いている。
スイッチ一つで、暖かく、涼しく、快適に過ごせる家…。
でも、衝撃的な現実を前に、今のままでいいと思えなくなった。
かつて日本人は、暑さ寒さをしのぐために、冬は板戸や襖などの建具で部屋を仕切り、
炬燵を囲んで団居の時を過ごした。
夏は窓を開け放ち、風の通りを良くした。
蚊帳の中で蛍と遊んだ。
寒いけど、暑いけど、底には「住まう」ことに実感があった。
自然と応答する住まい術があった。
もう、そこには戻れないだろう。
かといって、危ない原発はやっぱりゴメンだと思う。
化石燃料だって、これ以上燃やしたくはない。
だったら、かつて、夏と冬に住まいを衣替えしたように、住む人の働きに期待しつつ、
もっと、建築で出来ることをやろう、そう思った。
そして、「自然室温」で暮らせる家、【びおハウス】プロジェクトが、
全国の仲間と共にスタートした。
ほんの少しのエネルギーだけで、ずいぶん涼しいし、十分暖かい。
そんな家が、本当にエコなんじゃないだろうか…。
私の感想としては、ご来場のお客様には、十分この思いは届きました。
とっても、嬉しかったのでした。
- 自然室温で暮らせる家 びおハウス > 【富士宮市】 びおハウスM | comments (0) | trackbacks (0)
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