- 2012.06.19 火曜日
- 先週末に動き出したマクスの【びおハウスM】をご紹介させていただきました。
この【びおハウスM】は建築家の村松篤氏とのコラボレーション住宅なのですが、その取り組みは、マクスが加盟するお勉強ネットワーク「町の工務店ネット」の会員によって、全国各地で取り組まれています。
先日、一足先に【びおハウスM】に取り組んでおられる、愛知県西尾市の【イシハラスタイル】さんにお邪魔して来ました。
ネットで全貌は分かりませんが、「おぉ!びおハウスっ!」と感動です。
早速足場によじ登り、小屋裏をチェック。
一般の方とはやはり見たいところが違います(笑)。
さて、肝心の小屋裏。
以前、マクスの事務所の断熱工事の際にもご紹介した、高密度の木質繊維断熱材が施工されています。
12cm+12cm+6cm=30cm!
これだけぶ厚いと、屋根面からの夏の日射熱を究極的にカットしてくれるはずです。
さらにっ…
屋根に登るとこんな装置がっ!
これは、ヒート・チムニーと呼ぶ“しかけ”です。
マクスの【びおハウスM】にも勿論付いてます。
熱い空気は軽くなって上に登ります。
高いところに出口があればそこから出て行き、その分の空気を別の窓から呼び込みます。
いわゆる煙突効果、重力換気、という現象が起きます。
ヒート(熱)のチムニー(煙突)です。
この装置で、家に光と風を導き入れます。
ぶ厚い高密度木質断熱材+ヒートチムニー、この二つで、びおハウスのメインテーマである、
「自然室温で暮らせる家」を目指します。
これから夏を迎えます。
目指すのは、エアコンに頼らない、エコな家です!
でも、ヒートチムニーと言うと、何だか難しそうですが、実はこれは日本の民家に昔から有る考え方・しかけなのです。
例えば…
こちらは、以前吉野材視察に行った際に撮影しましたが、吉野山の竹林院です。
屋根の上にありますね、ヒートチムニー。
ま、ヒートチムニーとは言わず、建築的には「越屋根(こしやね)」と言います。
こんな感じ。
びおハウスMは、この一例を取っても分かるのですが、
【日本の自然環境・風土から必然的に生まれた、日本の民家の知恵やしくみ】
を、上質でスタイリッシュな住宅に取り込んだ住宅なのです。
(参考リンク:びおハウスMの原点は日本の民家)
そんな【びおハウスM】、工事が始まるのが楽しみです!
西尾市の【びおハウスM】の前で記念撮影。
あらためて、左はイシハラスタイル社長の石原さん。
一級建築士で大工で社長、建築に関して熱き心の持ち主です。
社長の石原さんとは、同年代ということもあり、お互いに情報交換・切磋琢磨する同志なのであります。
そんな石原社長と、事務所で、現場で、(そして深夜の酒場で…)熱い対談をして参りました。
その対談の一部が、【ネット新聞 びお】で紹介されていますので、是非ご覧下さいませ。
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- 自然室温で暮らせる家 びおハウス | comments (2) | trackbacks (0)
Comments
コメント有り難うございます。
私はクーラーが苦手なもので…(笑)。
でも、我慢や忍耐ではなく、窓開けてうちわ一本とビール一本あれば十分心地よい、そんな空間て素敵ですよね♪
びおハウス、素晴らしいです。300mmの断熱材がすごい!自然室温で暮らせる家、憧れます。