- 2007.10.10 水曜日
- 建築業界では、少しでもお客様の気を引こうと、常に新しい物が生まれてきますが、昔から有る物を名前を変えて斬新さを出す、と言う物もあります。
「パティオ」何かもその一つではないでしょうか。
パティオとは、スペインとか、地中海周辺の国々に見られる中庭のことですね(わかりやすいページです→京都の喫茶店さん)。
周囲が壁になっていて、タイル張りで、噴水があったり、そこでパーティーをやっているような映画のワンシーンが良くありますね。
ベランダ・バルコニー・テラス・ロフト等々…お役所言葉と同じで、カタカナにすればかっこよく聞こえる、みたいなノリで使うのは良くないですね。
ベランダとか、あえて日本語にしない方がイメージが伝わる言葉はそのままで良いでしょうが、パティオは「中庭」です!
雑誌で見ると確かにかっこよく感じるので、パティオが欲しい、という方も増えましたが、敷地の形、間取り、生活の仕方で本当に必要かどうかで判断すべきだと思います。
ただかっこいい・デザインだけでそんな物くっつけちゃぁだめだと思います。
ここ静岡県三島市のティンバーフレーム住宅の現場では、「中庭」があります。
う〜ん、写真が思いっきり分かりづらいですね。すみません。
下から見上げて撮ったんですが逆光です。
二階で見るとこんな感じ。
今回なぜ中庭を設計したかと言えば、決してデザイン的な見栄えからではありません。
それは、有る意味、以後の集客のための建設会社のエゴでしかないと思います。
この家では、敷地がいわゆるウナギの寝床状で、間口が狭く、奥行きが広く、しかも三方が高い建物で囲まれていて、光が届きにくいという敷地条件です。
その為、建物の中心に、中庭を儲け、中庭に儲けるベランダ部分は光と風が通る様にし(どうなるかは後日のお楽しみです)、その中庭に面することにより、一階も二階にも光と風を通すのが目的です。
もちろん同時に、中庭の壁に本物の木を貼ることで、見た目にも安らげる空間にすると言う役目もあります。
と、偉そうに言ってもこの写真ではよく分からないので、もう少し頑張って写真撮ってみます。
現場では、正面から見た建物の顔(←これ何かも”ファザード”なんてかっこつけて言ったりしたダメ)を美しくするための作業も進行中。
足場も無事取れたので、明日にでもその写真を…。
今度はちゃんと撮ってきます。 - ティンバーフレーム 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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